薮内です。
４３話 「誤診」について
この話の一番特徴は「誤診」は許されると言うことです。
大病院の先生がカルテに基づいて腹膜炎と診断した以上
そうなってしまうところが怖い話です。
ここ最近の単純なミスでの患者の死亡をよく新聞記事で
見かけますが、この話のような誤診は一杯あるのではないでしょうか。
最後に弟子にしてくれと言う青年医師にＢＪが
「だれかに軽蔑されるような医者にはな！！」とさけびますが
前のコマのセリフを受けていると考えると、
「あんな金儲けはうまいが治療能力はない医者にすらバカにされる
ような無免許医になるな」と言う意味かと思います。
しかし、この青年医師「伊東」はたぶん国家試験を通って、医師免許は
獲得しているはずですから、あのセリフの意味は
「私のように、他人の誤診を救って患者の命を沢山助けているのに
無免許医だとして差別される。また、自分の全身全霊を掛けた手術を
する以上、沢山の報酬を受け取るのは当たり前なのに、金に汚い
悪徳医者のように思われるようにはなるな」
と言う意味でしょうか。
ＢＪのくやしさ、無念さがこのセリフにあらわれているように思います。
皆さんどう思われます。
私は好きな話です。
追伸
オリジナルで収集していますと「青色インク」で印刷されますと
裏写りが激しくて困ります。どころかほとんど読めなくなっています。
この４３話もそうです。
手塚先生はよくこの青インクで印刷されている場合が多いのですが
原稿が遅くれ気味な方はそこに当てられるのでしょうか。
１冊の本の中でどんな風にページが割り振られるのでしょうか。
知っておられる範囲で教えて下さい。＞のぐちさん
とここまで書いて、最近野口さんの投稿がないなと気づきました。
お仕事忙しくてかなと思いますので、手が空いてからで結構です。
その他、雑誌関係の方がおられましたらよろしくお願いします。
薮内 覚
野口＠繁忙期です。(-_-;)
斜め読みしてますので、とりあえずこれだけ。
2000.4.29 1:46 PM +0900に <薮内 > さんが書きました。
> オリジナルで収集していますと「青色インク」で印刷されますと
> 裏写りが激しくて困ります。どころかほとんど読めなくなっています。
少年週刊誌は、用紙もインクも最低ランクですから。
> 手塚先生はよくこの青インクで印刷されている場合が多いのですが
> 原稿が遅くれ気味な方はそこに当てられるのでしょうか。
それは関係ないですね。どこに割り振るかは編集権…かなあ。
で、いろんな色の紙やインクを使うのは、おもちゃ作り感覚の経営権?（笑）
昔、ピンクの紙に赤か紫のインクで刷られたことがあって、
先生「こりゃひどい。品がないし、とにかく読めない」
野口「黄に紫なら、品はともかくはっきりしてとにかく読めるんですけどね」
先生「そうそう。今度色紙使う時はそうしてもらおう」
…ってことがありました。
> １冊の本の中でどんな風にページが割り振られるのでしょうか。
> 知っておられる範囲で教えて下さい。＞のぐちさん
会社によって違いますが、ふつう、編集部も用紙やインクには
タッチしてないんじゃないでしょうか。（編集長は別として）
より経営サイドに近い部門が決めていると思います。
#原価計算に関わってくる。
ちなみに、大○社は、創立目的は少年○○社に用紙を卸していることに
なっている会社で、実体の無い経営者の脱税用トンネル会社でした。（笑）
> とここまで書いて、最近野口さんの投稿がないなと気づきました。
> お仕事忙しくてかなと思いますので、手が空いてからで結構です。
空いてませんが、とりあえず気分転換中です。
では。
おがわです。
BJ 第43話 「誤診」 出演キャラクターリスト（出演順）
鎌切大作・・・・・・・・・・・・・・・伊東
？・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・病院長
マリア・・・・・・・・・・・・・・・・・・患者
サボテン・・・・・・・・・・・・・・・・披露宴の出席者
七郎・・・・・・・・・・・・・・・・・・・披露宴の出席者
ブラック・ジャック・・・・・・・・・ブラック・ジャック
ヨッツン・・・・・・・・・・・・・・・・・披露宴会場のボーイ
ヒゲオヤジ・・・・・・・・・・・・・・患者
伊東医師に「新選組」の鎌切大作。
最初に出てくる患者は「やけっぱちのマリア」のマリアでしょうね。
病院長は、あとでまた登場するいわば準レギュラーキャラなのですが、
どうも「ブラック・ジャック」用のオリジナルキャラクターのように思います。
（間違ってたらごめんなさい。）
「ブラック・ジャック」にはそもそもオリジナルキャラクターというのがほと
んど登場しませんし、まして何回も登場するキャラクターで、オリジナル
キャラというのは、ブラック・ジャック、ピノコ、キリコ、如月めぐみ、くらい
でしょうか。（めぐみはちょっとあやしい。）
この並びにこの病院長を入れると、なんでお前がそこにいる、という感じ
ですね。
もっとも僕はこのキャラ、けっこう好きです。こういうイヤな人物を魅力的
に描けるのは手塚先生の強みだと思います。
しかしサボテンや七郎がこの病院長と同窓生というのはちょっと無理な
いか？
おがわさとし
虫媒花です。
> 薮内です。
> 最後に弟子にしてくれと言う青年医師にＢＪが
> 「だれかに軽蔑されるような医者にはな！！」とさけびますが
> 前のコマのセリフを受けていると考えると、
> 「あんな金儲けはうまいが治療能力はない医者にすらバカにされる
> ような無免許医になるな」と言う意味かと思います。
>
> しかし、この青年医師「伊東」はたぶん国家試験を通って、医師免許は
> 獲得しているはずですから、あのセリフの意味は
> 「私のように、他人の誤診を救って患者の命を沢山助けているのに
> 無免許医だとして差別される。また、自分の全身全霊を掛けた手術を
> する以上、沢山の報酬を受け取るのは当たり前なのに、金に汚い
> 悪徳医者のように思われるようにはなるな」
> と言う意味でしょうか。
>
> ＢＪのくやしさ、無念さがこのセリフにあらわれているように思います。
> 皆さんどう思われます。
薮内さん今晩は！ 先日はありがとうございました。
ラストから３ページ目で、「これは・・・お礼だ」と言って、院長がＢＪに
謝礼を出していますね。
ＢＪがこの謝礼を受け取ったか、拒否したかで、私はＢＪのセリフ、
「わたしみたいな医者にはなるな」の「わたしみたいな」の意味が、多少ちが
ってくると思うんです。
実際のコマでは、ＢＪは院長を無言でにらみつけています。次のコマでは、
背中を向けて病院を去っています。
受け取った絵はないんですけど、怒って謝礼を突っ返す絵もない。
果たしてどっちなんでしょう？
受け取ったのか？
受け取らなかったのか？
拒否したなら、「（わたしみたいな）だれかに軽蔑されるような医者にはな
！！」の意味は、単純に「悔しさ」だと思います。
でも、受け取ったことも有り得る。
受け取っていたとしたら、このセリフには悔しさはもちろんのことですが、
自己嫌悪がまじってくるのではないでしょうか。
つまり、「馬鹿（な院長）に馬鹿にされて悔しいけれど、そんな馬鹿から金
をもらってしまう俺って、もっと馬鹿」みたいな。
ＢＪは、治療費を取ったり、取らなかったり、わりと気まぐれ（？）な医師
なので、この場合はどちらも考えられると思うんですが、受け取った場合には、
「もらうのが当然だから、もらってやったが、こういうのって人から軽蔑され
てもしかたない。自分でも自分を軽蔑したくなるときがあるものな」と自分で
わかっちゃってイヤになっちゃってるケースなのではないかという気がするの
ですが。
・・・現代国語の試験問題みたいな感想になってしまいました（笑）。
皆さんは、ＢＪは、誤診院長からの謝礼を受け取ったと思われますか、それ
とも断固拒否したと思われますか？
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( ( ( ( (§ Ｋ．Ｔajima
☆-＠＠- 《虫媒花》
・ 田島 加代子
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みなさんこんにちは。金沢みやおです。
「誤診」
薮内さん、虫媒花さんの投稿で、「だれかに軽蔑されるような医者にはな」
発言の真意が話題になっています。
まず謝礼金を受け取ったか否か。ほんと、絵からだけではどちらにもうけ
とれる描き方になっていて迷わせますが、私は単純に受け取らなかったと
見ました。受け取らずプイっときびすを返しその場を立ち去るＢＪ、唖然
と見送る病院長、というわけです。ヤブのくせに自分を悪し様に言うよう
なヤツのはした金なんぞ受け取れるか、くらいのことは思っているでしょ
う。それならそれで、そもそも病院長の頼みを聞くなよＢＪ！。
よって、ラストの発言も素直に「悔しさ」と読みました。単純な私。
しかし。無免許であることも、べらぼうな報酬を要求することも、確信犯
的にやっていることで、いつものＢＪなら小者が多少何を言おうが全く意
に介さないのに、今回はしっかり苦渋の表情を見せたりして、どうしたの
だいったい？。
伊藤先生は、次の病院を探す前に、まずその面白い髪型をなんとかするよ
うに。そんなヘアスタイルでは、ファーストフードのバイト面接を受けて
も不合格だぞ。
宮川です。 ＢＪ 第４３話 「誤診」 感想。
ラストのＢＪの台詞で決まりです。
病院の医療ミスが、今年になってからもありました。
そうしたことで、病院への不信が大衆の中に広まっています。
患者側にも色々と問題児はいるようですが・・・。
しかし、医者というのも大変な仕事ですね。
＜補足＞
・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、変更なし。
・週間チャンピオン連載時の刷り色、藍一色。ページ数、Ｐ１９。
ページ割り、扉表紙、Ｐ８７．本文−Ｐ８８〜Ｐ１０５。
発行日、７４．１０．７．
Takehisa Miyagawa