[osamushi 7873] BJ感想第64話
Date: Thu, 3 Aug 2000 19:50:56 +0900 (JST)

 こんにちは。虫媒花です。

 慣性(感性)の法則ってもんでしょうか?
 感想、書いてると勢いでどんどん書けますが、サボって中止してしまう
と、容易に書きだせなくなってしまいますねー。>金沢さーん・・・

 で、と。

「おまえが犯人だ!!」について;

 銀行強盗に兄を殺された(と思い込んだ)少年が、
仇をうつために、自らオトリに・・・
 しかし、強盗が現れたとたん、少年はナイフで自分自身を刺す。
 少年としては、BJが嘘の証言さえしてくれれば、強盗に傷害罪まで
着せられる、と計算したのだが、BJは、
「この子が自分で刺した傷です」と、事実を証言する。
 BJに裏切られたと思った少年は、BJを非難するが・・・

 この、純情熱血おっちょこちょい少年を、アトムが演じています。

 この話、いろいろふに落ちない点(たとえば、警察は強盗事件の
被害者が生きていることを、なぜ隠しているんだろう、とか、
少年の親や先生は何をしているんだろう、とか、BJはどうして
もったいぶっているんだろう、とか)があるし、
感動も薄いので・・・
 見どころはやはり、シブガキやケンイチら、懐かしい連中を
引き連れて出演してくれた、ツメエリのアトム君なんじゃないかなあ?

 今どきの少年(特に17歳くらい???)だったら、
出会いがしらにナイフを出されれば、相当凶悪な銀行強盗だって、
「うわー、絶対やられる!」と思ったでしょう。

しかし、アトム君は相手を傷つけるより、自分を傷つける道を選んだ。
 アトムらしい、といえばアトムらしい作戦だったのかもしれませんね。

       虫媒花


[osamushi 7999] BJ  第 64 話 出演キャラリスト
Date: Sat, 12 Aug 2000 16:30:13 +0900

おがわです。

BJ 第64話 「お前が犯人だ!!」 出演キャラクターリスト(出演順)

  ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・強盗
  星光一?・・・・・・・・・・・・・少年の兄
  アトム・・・・・・・・・・・・・・・・少年
  ブラック・ジャック・・・・・・・ブラック・ジャック
  ケン一・・・・・・・・・・・・・・・少年のクラスメート
  タマオ・・・・・・・・・・・・・・・・少年のクラスメート
  四部垣・・・・・・・・・・・・・・・少年のクラスメート
  メルモ(大人)・・・・・・・・・・倒れている少年を発見する女性
  ベガー少佐・・・・・・・・・・・・刑事
  佐々木小次郎・・・・・・・・・刑事
  ヨロメキス・・・・・・・・・・・・・刑事
  スパイダー・・・・・・・・・・・・刑事?
  
この犯人、誰でしたっけ?
どこかで見た顔のような気がするんだけど、分かりませんでした。
アトムのクラスメートの中にも、わからない顔が何人か。
眼帯の刑事は「ノーマン」の鬼教官ベガー少佐。
同じ「ノーマン」からはヨロメキスも登場しています。
あと上には書かなかったけど、刑事の一人はあきらかに刑事コロンボ
がモデルですね。
もう一人、ひげの刑事がやはり分からない。
というわけで、気がついた方がおられましたら、ぜひお知らせください。

おがわさとし


[osamushi 8025] BJ第64話感想
Date: Tue, 15 Aug 2000 11:42:04 +0900

 みなさんこんにちは。金沢みやおです。

 「おまえが犯人だ!!」

 う〜〜〜〜〜むぅ。今回のは、今回のは面白くないなあー。
 アトムが出演している話題性だけで、後は特筆すべきことが無いなあ。
 豪華な出演者名につられて観に行った映画が、スカ映画だったときの
 ような、やりばの'有る'憤りにかられますね笑。

 [7873] で虫媒花さんも書かれたように、設定にあちこち無理がありすぎ
 だし、BJの意図がいちいち理解不能。
 ・アトムのお兄ちゃんの命を救っておきながらそれを秘密にするし。
 ・お兄ちゃんが生きているからそもそも不要なはずの、アトムの無茶な
  「おとり作戦」を見過ごしにするし。
 ・そのためアトムは怪我(自傷)することになるし。
 ・「犯人が刺したことにして」と懇願するアトムの頼みを、一度は了解
  しておきながら、警察ではあっさり事実をぶちまけるし。

 お兄ちゃんの回復をまってから、彼の証言でモンタージュを作り警察に
 捜査してもらう。アトムには危険なマネはさせない。のが普通でしょうが。
 それでは面白くないから、事件性が高まるように、わざわざ必要な情報
 を伝えずに、アトムや警察をほんろうしたな?BJ!。
 まったく何考えてんだか。BJ!おまえが犯人だ!!!。


[osamushi 8026] Re: BJ第64話感想
Date: Tue, 15 Aug 2000 11:52:48 +0900

西澤です。

From: 金沢みやお
Subject: [osamushi 8025] BJ第64話感想
Date: Tue, 15 Aug 2000 11:42:04 +0900
>  「おまえが犯人だ!!」

この話をはじめて読んだのは、サンコミックス版アトムの「別巻」でした…っ
てのも今となってはいい思い出です。

>  う〜〜〜〜〜むぅ。今回のは、今回のは面白くないなあー。
>  アトムが出演している話題性だけで、後は特筆すべきことが無いなあ。
>  豪華な出演者名につられて観に行った映画が、スカ映画だったときの
>  ような、やりばの'有る'憤りにかられますね笑。

以前にも話題になったことがあるだろうとは思いますが、この話はエドガー・
アラン・ポーの同名小説を下敷にしてるんですよね。
最後には、「死者」が犯人を告発する。ただし、トリックではなくほんとに
「生き返って」るのがBJ流でした。そのために、

>  お兄ちゃんの回復をまってから、彼の証言でモンタージュを作り警察に
>  捜査してもらう。アトムには危険なマネはさせない。のが普通でしょうが。

こうしなかったんでせう:)。


[osamushi 8027] Re: BJ第64話感想
Date: Tue, 15 Aug 2000 21:53:51 +0900

こんばんは。金沢みやおです。

[8025] 西澤さん wrote:
>以前にも話題になったことがあるだろうとは思いますが、この話はエドガー・
>アラン・ポーの同名小説を下敷にしてるんですよね。

 ひゃっ!そうなんですかっ!。調子にのって悪口を書き並べながら、それを
 知りませんでした。またしても不勉強の馬脚を現してしまいました!。
 こりゃいかーん。本屋さんにダーッシュ。創元推理文庫で「ポオ小説全集4」
 をゲーッット。「おまえが犯人だ」(分量20ページ)を読み終えました。
 なんと、ざっと160年前の作品で、「探偵小説というジャンルそのものの
 先祖にあたる小説の一つ」だそうですね!。勉強になります。

 で、読んでみた印象ですが、下敷きと言っても小説とマンガの共通性はほと
 んど感じませんでした。共通点といえそうなのは、
 (1)タイトル
 (2)小説 →死体が犯人に向かって「おまえが犯人だ」と言う
      (これは探偵のトリック)。
   マンガ→死者(と思いこんでいた兄)が実は生きていて「こいつが私を刺
      した」と言う(BJがひそかに兄を助けていた)。
 の2点でした。2点目については、「死体が言う」のと、「実は生きていた兄
 が言う」のとでは、全然印象が別物なので、実質的にはタイトルだけ借りた
 と言えるのではないでしょうか。
 そもそも、マネをしない手塚先生のことですから、ストーリーまで拝借する事
 はないのでしょうが。

 兄が死んだことにするために、筋はこびにムリをして、その結果苦しいストー
 リーになったのでは、どうもいただけません。
 うーーーーーーむ。このお話、原作を読んでから再読しても、私の採点はどう
 も上がりそうにないですね〜ってああまた調子にのってエラそうな書き方!。

>この話をはじめて読んだのは、サンコミックス版アトムの「別巻」でした…っ
>てのも今となってはいい思い出です。

 と、西澤さんが書かれたのは、アトムのエピソードにも小説を元にしたものが
 あったのでしょうか?。それとも、ポーの小説そのものが掲載されていたの
 ですか?。


[osamushi 8030] Re: BJ第64話感想
Date: Tue, 15 Aug 2000 23:40:05 +0900

佐藤@流山です。

以前、「お前が犯人だ」について投稿したことがありましたもので。

>[osamushi 7112] お前が犯人だ
>佐藤和美 2000年3月15日 22:02
>手塚治虫の場合、「灰とダイヤモンド」もそうですが、
>題名だけ借りてくるというパターンがありますよね。
>で、メルマガを見てて思い出したんですが、
>「お前が犯人だ」もそうですね。
>エドガー・アラン・ポーの「お前が犯人だ」と題名が同じです。
>内容は全然違いますけど。
>ポーは短編推理小説を五つ書いて、
>それで推理小説のトリックの原形を創ったといわれてますけど、
>「お前が犯人だ」はその中の一つです。
>創元推理文庫で「ポー小説全集」というのが出てたはずです。

オマケ、私が前に自分の伝言板に書いたものです。

Thou art the man

 きのう、ポーの話があったので、もう一つ、ポーの小説の題名の話をやりま
す。
 原題は「Thou art the man」です。これをどう訳すかですが、「thou」は
「you」の古語、「art」は「are」の古語です。つまり、「Thou art the man」
は「You are the man」ということですね。これを「汝こそその人なり」と訳
した人もいましたが、一般的には「お前が犯人だ」という題名でとおっているよ
うです。「汝こそその人なり」は直訳的で、「お前が犯人だ」は意訳的ですね。

 江戸川乱歩の「何者」のラストで明智小五郎が犯人を指摘する章の題は「Thou
art the man」となっています。クライマックスにふさわしい題ですが、どれだ
けの人がこの意味をわかっていることか。


[osamushi 8037] Re: BJ第64話感想
Date: Wed, 16 Aug 2000 10:55:29 +0900

西澤です。

From: 金沢みやお
Subject: [osamushi 8027] Re: BJ第64話感想
Date: Tue, 15 Aug 2000 21:53:51 +0900

> >以前にも話題になったことがあるだろうとは思いますが、この話はエドガー・
> >アラン・ポーの同名小説を下敷にしてるんですよね。
>
>  こりゃいかーん。本屋さんにダーッシュ。創元推理文庫で「ポオ小説全集4」
>  をゲーッット。「おまえが犯人だ」(分量20ページ)を読み終えました。
>  なんと、ざっと160年前の作品で、「探偵小説というジャンルそのものの
>  先祖にあたる小説の一つ」だそうですね!。勉強になります。

す、素早いですね。素晴らしい。

>  で、読んでみた印象ですが、下敷きと言っても小説とマンガの共通性はほと
>  んど感じませんでした。

そうですね。「下敷き」と言う表現が良くなかったかな…。もちろん、

>  そもそも、マネをしない手塚先生のことですから、ストーリーまで拝借する事
>  はないのでしょうが。

です。何て言うのが適当でしょうね。オマージュ…でもないし。
和歌で言う「本歌取り」よりも更に`オリジナル'からは独立してますし。

> 「死体が言う」のと、「実は生きていた兄が言う」のとでは、全然印象が別物
>  なので、実質的にはタイトルだけ借りたと言えるのではないでしょうか。

むしろ、ポオを知っている人にタイトルで「にやり」としてもらう、程度の意味
合いでしょうか。実際、そういうタイトルでもなければまず連想すらしないと思
います:)。

# ただ、こう言ってはナンですが、この64話はその意味では「タイトル負け」
# してる、のかも…。
# あぁっ、石を投げないで^^;;。

> >この話をはじめて読んだのは、サンコミックス版アトムの「別巻」でした…っ
> >てのも今となってはいい思い出です。
>
>  と、西澤さんが書かれたのは、アトムのエピソードにも小説を元にしたものが
>  あったのでしょうか?。それとも、ポーの小説そのものが掲載されていたの
>  ですか?。

どっちでもなくて、この「BJ第64話」がそのまま収録されているんです。
他にあと1つ、なんかロボットがサラリーマンになる成人コミック(ってもちろん
`18禁'って意味ではありません^^;;)で、アトムがゲスト出演している話が載って
ました。

アトムのエピソードで小説を元に…と言われてぱっと浮かぶのは「アトム今昔物
語」最終章「雪と共に去りぬ」です。「アトム今昔物語」全体のヒロイン?の設定
じたいが「風と共に去りぬ」のパロディなんですけど。


[osamushi 8555] BJ 第64話 感想
Date: Sat, 28 Oct 2000 22:55:09 +0900

宮川です。

BJ 第64話 「おまえが犯人だ!!」 感想

キャラにアトムが出てくるお話。
アトムは兄が殺されて、犯人にかたきを取ろうとするが、
BJはアトムのやり方に不満らしい。警察での取り調べに対しても
BJは正論を言う。しかし、次に実はBJに助けられていた兄が姿
をあらわし、一件落着となる。
短い話しの中に、地味でいて話しの展開が圧縮されているような
作品。
「おまえが犯人だ」のタイトルについて、また少し。
エドガー・アラン・ポオ著  ポオ小説全集4 創元推理文庫522
1974.9.27.発行 の中に収録されています。丸谷才一訳。
ポオ小説全集 創元推理文庫は全4巻 別巻1(ポオ詩と詩論)
ポオ全集 東京創元社 全3巻 箱入り。

<補足>

・対照本なし。

・週間チャンピオン連載時の刷り色、藍一色。ページ数、P18。
 ページ割り、扉表紙、P107.本文−P108〜P124。
 発行日、75.03.10.

Takehisa Miyagawa


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