[osamushi 6750] BJ 第17話 感想
Date: Thu, 03 Feb 2000 02:27:12 +0900

こーすけ@とりあえずここまで

第17話「灰色の館」の感想です。

もう2時をまわったので、また今度、と思ったのですが、灰色の館なの
でここまで書いてしまう事にします。この話は、僕が最初に読んだBJ
の話だったと思います。あまりにインパクトが強くて、当時BJは恐怖
の漫画だと思ってました。

最初のコメディ風のおちゃらけた絵から、一転して恐ろしい火傷を負っ
た人の絵(あんなでっかく書かなくても^^;)。そして、最後は炎上
する館、、、「医者は人のからだはなおせても・・・ゆがんだ心の底ま
ではなおせん」という言葉は非常に印象に残ります。

また誰かの話に反応することにしますので、今回はここいらで。

Kousuke Nishimura(西村 浩輔)


[osamushi 6752] BJ  第 17 話 出演キャラリスト
Date: Thu, 3 Feb 2000 03:23:45 +0900

おがわです。

例によって、BJ 第17話 「灰色の館」 出演キャラウターリスト(出演順)

  ブラック・ジャック・・・・・・・・・・・・ブラック・ジャック
  ピノコ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピノコ
  ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・妹
  フランツ・チャーミング・・・・・・・・兄
  ノタアリン・・・・・・・・・・・・・・・・・・ホテルの男

今回はなんちゅうても、フランツですな。フランツゆうたら、リボンの騎士
のゴールドランドの王子さんですわな。
フランツゆうのは、女の人はどう思わはるか知りませんけど、同性に好か
れるタイプやないね。ええとこのボンボンで顔がようて金持ってて家柄が
ええちゅうだけの、って、いやんそんだけあったら十分やん、てなに言わ
はるんですか、あかんでしょう、そんなん、僕は間違ってると思うな君のそ
んな考え方。
で、手塚先生も同じように思ったはったんちゃうかと思うんですね。
フランツいけすかんやっちゃなあ。なにがフランツ・チャーミングや。
どこの世界にチャーミングなんちゅう名前があんねん、あ、名前つけたん
僕か。あんなやつに可愛いサファイヤをやるんやなかった。王子や思うて
あまい顔したら図にのりよって、ああ思い出しても腹が立つ。ええいお前
なんかこうじゃ!

ゆうて描かはったんが今回の話やないかと。いやそうに違いない。
そんなら、ほんまは手塚先生は「リボンの騎士」で誰とサファイヤをひっつ
けたかったんかゆうたら、それはBJ第49話「二つの愛」を見たら分かる
ゆう仕掛けになってるわけですわ。ようでけたあるね。(あのだんな、誰か
分かります?)
そやけど、「二つの愛」もあんましハッピーエンドちゃうとこ見ると、結局
サファイヤを誰にもやりたなかったんかもしれへんね。困った父親やね。
こういうウケだけ狙たような文章は止めよ止めよ思てんねんけどね。

またやってしもたやん。

で、実際のとこ、女性の目から見てフランツてどうなん?

おがわさとし 


[osamushi 6757] BJ感想第17話
Date: Thu, 3 Feb 2000 17:21:28 +0900 (JST)

 田島@虫媒花です。

 BJ第17話「灰色の館」について;

 ピノコが登場し「自前手術」もやり、BJらしさがいよいよ
全開・・・のはず。なのにこの話の破綻ぶりは何なのでしょうね?

 先生、よほど体調がお悪かったのかしら。ご多忙はいつもの
ことゆえ、特別のご事情が・・・と考えてしまいます。

 美女が住む古びた屋敷。依頼を受け、遠方からやってくる外科医。
 全身焼けただれ口もきけない、幽閉された男・・・
 ラストは狂気の人物が放った火で屋敷ごと火事に包まれる・・・
 とくればゴシックロマンの定石なんだけど、兄が残忍な所業を
繰り返すに至った理由が語られていないので、わけのわからない
話になってしまっています。

 先日の「ふたりの修二」は当時チャンピオンに連載されていた
「あばしり一家」や「ふたりと5人」を意識して描かれたものだったそう
ですが、だとすると・・・対抗馬は何? 「エコエコアザラク」?
 ええと・・・「魔太郎が来る!」なんてのもありましたか、あの本
には。
 そういう恐怖漫画に対する競争意識が作者にはあったのだろうか?
 こちらのほうが、恐怖ものの本家だぞー、なんて(?)。

 すみません!(またまた・・・)
 どなたかお助けください。私にはわかりませーん!
 手塚先生はこの時、ストレスが特にたまる状況に置かれていたので
しょうか?
 エコエコか魔太郎の人気が上がってきていたのでしょうか?
(そもそも対抗馬はあったのか?)

 いつもなら患者の心まで治療しうる(こともないではない)BJが、
ひたすら逃げ出すしかなかった怪事件。裏には何が潜んでいたので
ありましょうか?
 旧家の兄妹には、少年誌には描けない(禁断の愛など)成人向けの
都合(?)があった・・・などともカンぐれますが。

 あ、最初の、ピノコに隠れて出かけようとして支度をするBJの様子
は、コマ割りも含めて楽しくて可愛くて大好きです!

  田島加代子(虫媒花)Chuubaika


[osamushi 6758] Re: BJ感想第17話
Date: Thu, 03 Feb 2000 18:59:26 +0900

星野です。

On Thu, 3 Feb 2000 17:21:28 +0900 (JST)
虫媒花 さん wrote:

灰色の館は雰囲気を楽しんで読んだ記憶があります。

> 先日の「ふたりの修二」は当時チャンピオンに連載されていた
>「あばしり一家」や「ふたりと5人」を意識して描かれたものだったそう
>ですが、だとすると・・・対抗馬は何? 「エコエコアザラク」?
> ええと・・・「魔太郎が来る!」なんてのもありましたか、あの本
>には。
> そういう恐怖漫画に対する競争意識が作者にはあったのだろうか?
> こちらのほうが、恐怖ものの本家だぞー、なんて(?)。

ブラックジャックの連載開始は1973年だそうです。
当時のチャンピオン連載を徒然なるままに記憶を呼び覚ましてみますと、
虫媒花さんの書かれた、ふたりと五人、あばしり一家(キューティハニーとど
ちらになるのでしょう?)、エコエコアザラクなどのほかには、ガキデカ、マカ
ロニほうれん荘、ナナハンライダー、ドカベン、バビル二世、泣くな十円(亡
霊学級?)がこの頃になると思いました。なかなかツワモノが揃っております。

# この頃、チャンピオンに三億円事件捜査を扱ったマンガが連載されていたと思
# うのですが、作者、タイトルともに思い出せないでいます。

少年マガジンではデビルマンやあしたのジョー、天才バカボン、空手バカ一代、
男おいどん(or ワダチ)などが連載され野球狂の詩は月一連載だったでしたで
しょうか。釣りキチ三平の連載開始も 1973年なんですね。ロボット刑事、釘
師サブやんもこの頃かなぁ。

少年サンデーにはレッツラゴン、人造人間キカイダー、おれは直角、柔道賛歌。
ゲッターロボやあにまるケダマン(ドロロんえんまくん or おいら女蛮??? こ
のあたりは混乱しています)、男どアホウ甲子園がこの頃になりますか。
1972にはサンダーマスクが連載されています。

ジャンプにはマジンガーZにど根性カエル。キングにはワイルド7。
この二紙はあまり読んでいませんでしたが、この少し前のジャンプ紙上には暗
黒列島(下山三鷹松川事件)など、今の少年誌からは考えられないような雰囲気
の作品が連載されています。

こうやってざっと思い出してただけでみただけ考えると、1973年当時はレベル
の高い作品がつぎ つぎと発表されていた時期だったのですね。

もしかすると、私が一番漫画の影響を受けていた時期かも知れません。
この頃から友人二人と肉筆回覧紙を作り始めました。

小林麻美が歌手デビュー(水島新司がファンだったようです)して、今、IDOの
CMで使われているシェリーにくちづけがヒットして、テレビには新御三家(郷
ひろみ、野口五郎、西条秀樹だっけ?)やら天知真理や麻丘めぐみ、南沙織など
が映っていたと記憶しています。フィンガーファイブの水島新司ジャケットに
は驚きました。

--
HOSHINO Hitoshi


[osamushi 6764] Re: BJ 第 17 話 出演キャラリスト
Date: Fri, 4 Feb 2000 10:15:06 +0900 (JST)

 おはようございます。田島です。MLのおかげで関西に対する
興味が増し、古本屋でみつけた「大阪学」(大谷晃一著)などを
買って読んでいるところです。
 だからといって大阪弁だけに反応したわけではないですが。

> おがわです。
> 今回はなんちゅうても、フランツですな。フランツゆうたら、リボンの騎士
> のゴールドランドの王子さんですわな。

 なーんにも考えないで感想を書き、送信したら入れ替わりに
おがわさんの上記にメールが!

 ああーっ。そ、そうだったのかーっ。
 フランツとは思いませんでしたが、良ーく見れば、そーなのね!

善意に解釈すれば(?)ヨーロッパの古城を思わせる館だから、
「王子」のフランツが住んでいて何の不思議もありません。けど意外。

 私も「リボンの騎士」のフランツは嫌いです。気持ち悪いと思います。
従って悪意の解釈(?)では、家庭内暴力兄とフランツは、
「気持ち悪い」「何考えてんのこの人」が共通事項・・・

現在の少女漫画の男性キャラは見られるようになってきていますが、
ひと昔前までの「お目々キラキラの男性キャラ」は酷いものでした。
 もっと昔・・・そう「リボンの騎士」の頃のはもう・・・(嘆)

 少女漫画でも男性漫画家が描いた男性キャラ、横山光輝・ちばてつや・
松本あきら・石森章太郎なんかのは素敵でしたね。もちろん手塚先生のも
良かったんですが、フランツだけは駄目ですねー。なぜああなったのか?
 宝塚への思い入れ? ではフランツ(というスター)こそが男装の麗人?
笑えますよね、そう考えると。

  田島加代子(虫媒花)Chuubaika


[osamushi 6765] BJ   17 話キャラリスト
Date: Sat, 5 Feb 2000 00:26:20 +0900

kaosです、

> おがわさん
> 今回はなんちゅうても、フランツですな。フランツゆうたら、リボンの騎士
> のゴールドランドの王子さんですわな。

田島さん
>ああーっ。そ、そうだったのかーっ。
>フランツとは思いませんでしたが、良ーく見れば、そーなのね!

そうか〜フランツかぁ。。。ホント今まで気がつきませんでした〜
灰色の館はBJの話の中でかなりインパクトのある作品でした。

最初のコミカルで人間くさい、しぐさ満載のBJから始まり
ストーリーに入るや一変して恐怖マンガと化す
その上手さにさっすが手塚先生っと改めて思います

ホテルの支配人の話をロビーで聞いているBJのお行儀の悪い
座り方がカッコイイとか、その後ピのコに文句を言われて
「わかったよ」と返事をする姿のギャップが叉いいなぁ〜

そういえば、アニメのリボンの騎士のフランツはロックですよね?
アニメのフランツの方が好きだな、マンガの方のフランツ王子は
あんまり存在価値がないようなキャラクターに見える

なんであんな男に惚れるサファイヤ!?って感じですね。


[osamushi 6779] BJ第17話感想
Date: Sun, 06 Feb 2000 17:32:21 +0900

 みなさんこんにちは。金沢みやおです。

「灰色の館」

 虫媒花さんご指摘の通り,これはもうスタンダードなゴシックロマン,ゴシック
 ホラーをやりたかったのでしょうねえ。

>ですが、だとすると・・・対抗馬は何? 「エコエコアザラク」?

 雰囲気的には,「犬神家の一族」を初めとする,角川映画の一連の横溝正史もの
 も対抗馬になりえるかな,と思いましたが,うむ,時期的にちょっと合わない。
 角川映画の方が本作初出の1〜2年後になるようです。

> 旧家の兄妹には、少年誌には描けない(禁断の愛など)成人向けの
>都合(?)があった・・・などともカンぐれますが。

 これはもうあったんでしょう。妹がはっきりと「兄を愛してるんです!」とBJ
 に告白していて,その様子はどうもただの兄妹愛とは見えにくいモノがあります
 ものね〜。

 兄貴は兄貴で,体は動くのだからぐずぐずせずにさっさと復讐しようと思えば
 できたはずなのに,何をしとったんや!。と思いましたが,妹が自分を元の姿
 に戻す意志があることを知り,大人しく治療を受ける→元の姿に戻る→その上
 で妹に復讐し→屋敷・財産を取り戻して,何食わぬ顔で主人におさまる,と
 皮算用をしていたに相違なし。兄貴!あんたの根性最低!。


[osamushi 6782] Re:BJ 17 話キャラリスト
Date: Sun, 6 Feb 2000 22:42:25 +0900 (JST)

 ミーハーな田島です。

 カオスさん;
> そういえば、アニメのリボンの騎士のフランツはロックですよね?

 ひょっとして女性にはロックが一番人気なのかも。
 本家フランツは「嫌いな男ベストワン」の可能性ありで、
ヒーローの座を追われたんでしょう(当然さー)。

 ロックよりフランツがいいわー、という女性、おられたら
ぜひぜひレスください(笑)。


[osamushi 6784] Re: BJ感想第17話
Date: Sun, 6 Feb 2000 23:52:27 +0900

吉田恭です。

[osamushi 6757] writes:
> 田島@虫媒花です。
>
> BJ第17話「灰色の館」について;
>
> 旧家の兄妹には、少年誌には描けない(禁断の愛など)成人向けの
>都合(?)があった・・・などともカンぐれますが。

手塚マンガのあやしい(?)兄妹愛については手塚治虫ファンクラブ京都
の「ヒョウタンツギタイムス No.33」の中の文章・能勢紘也『手塚漫画
の「兄妹」』に色々触れられています([osamushi 2015,2085]参照)。
手塚マンガには「兄妹」のシチュエーションが結構あって、その中で
一番あやしいのが『空気の底シリーズ』の「暗い窓の女」でしょうか。

今、BJが手元になくて「灰色の館」で妹の顔が見られないのですが、
これは実はなかよし版『リボンの騎士』のラストで「ヴィーナスから解放
されなかったフランツ」とヴィーナスの後日談、というのは如何で
しょうか。妹(ヴィーナス)が兄(フランツ)を館に引き留めようとして、
兄の心がすさんでしまって、ついに兄は強引に館を出ていこうとするのを、
妹は思わす顔に火傷を負わせてしまった。そうすれば、外に出てプレイ
ボーイぶりを発揮することも出来ない。

真実は薮の中に…。
--
Kyo Yoshida


[osamushi 6787]
Date: Mon, 7 Feb 2000 00:27:45 +0900

カオスです

> 田島@虫媒花さん
> 旧家の兄妹には、少年誌には描けない(禁断の愛など)成人向けの
>都合(?)があった・・・などともカンぐれますが。
>
> BJ第17話「灰色の館」について;

> 吉田恭さん;これは実はなかよし版『リボンの騎士』のラストで
>「ヴィーナスから解放されなかったフランツ」とヴィーナスの後日談
> というのは如何でしょうか。妹(ヴィーナス)が兄(フランツ)を館に
> 兄の心がすさんでしまって、ついに兄は強引に館を出ていこうとするのを、
> 妹は思わす顔に火傷を負わせてしまった。そうすれば、外に出てプレイ
>ボーイぶりを発揮することも出来ない。

滅茶苦茶おもしろいですね〜(爆)
でも妹とヴィ−ナスを見比べましたが、違うんじゃないかな〜?
っと私は思いましたが、、、どうなんでしょう

真実はヤブの中ですね。


[osamushi 7363] BJ 第17話 感想
Date: Fri, 14 Apr 2000 22:20:45 +0900

宮川です。 BJ 第17話 「灰色の館」 感想。

妹は何ぜ、残忍な兄を治そうとしたのでしょうか?
P44.6コマ目の妹の台詞と、言うことですが・・・。
それは肉親への愛だけだったのでしょうか?
P47.ラストのBJの台詞がまとめ。

<補足>

・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、内容変更なし。

・週刊チャンピオン連載時の刷り色とページ割りは、扉−P4.5(カラー)
 本文−P6〜10(カラー)P11〜26(2色)。ページ数、P23。
 発行日、74.4.1。

Takehisa Miyagawa


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