[osamushi 7036] BJ  第 27 話 出演キャラリスト
Date: Thu, 9 Mar 2000 02:14:43 +0900

おがわです。

BJ 第27話 「白葉さま」 出演キャラクターリスト(出演順)

  ピョーマ・・・・・・・・・・・・・・・白葉さま
  チッペイ・・・・・・・・・・・・・・・魚鱗癬の少年
  アフィル・・・・・・・・・・・・・・・祈祷に立ち会う男
  関五本松・・・・・・・・・・・・・・少年の父
  ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・少年の母
  関五本松の父・・・・・・・・・・少年の祖父
  ブラック・ジャック・・・・・・・・ブラック・ジャック
  ヨッツン・・・・・・・・・・・・・・・少年の家の使用人
  ミッツン・・・・・・・・・・・・・・・少年の家の使用人
  手塚治虫・・・・・・・・・・・・・・手塚治虫
  ノンキメガネ・・・・・・・・・・・・旅館の主人
  花輪重志・・・・・・・・・・・・・・棺を下ろす男
  ?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・村の医師
  ヒョータンツギ・・・・・・・・・・白葉の頭上に降ってくるもの
 
朝日新聞社の「手塚治虫キャラクター図鑑」の編者は、白葉さまを「リボ
ンの騎士」のヘル夫人としています。
実際、女性キャラクターの同定はむずかしく、白葉さまも顔を見るかぎり
ヘル夫人にも見えるのですが、このキャラクターに関しては、「エンゼル
の丘」のピョーマである、と断定して差し支えないと思います。
これだけはっきりした特徴を持ったキャラは他にいません。
全集をお持ちの方は「エンゼルの丘」2巻84ページをご参照ください。
ほら、白葉さま。

チッペイは言うまでもなく「バンパイヤ」の狼少年。
「地球を飲む」の関五本松は常連ですが、今回は五本松のお父さんも
ゲスト出演。
「ロストワールド」のアフィルと花輪重志のゲスト出演も見逃せないとこ
ろです。

おがわさとし


[osamushi 7039] BJ感想第27話
Date: Thu, 9 Mar 2000 18:05:29 +0900 (JST)

 こんにちは。田島虫媒花です。

 薮内様復帰万歳熱烈歓迎感謝感激雨霰!

 受験生(だった)諸君も、そろそろ出てきてくださいな。

 ・・・さっそく28話は薮内さんに書いていただかな
いとわけがわからない巻ときました。え? 「指」? 

 んーと・・ぜんっぜん、思い出せません。
とと、とにかく、27話分を書いとこっと。

 「白葉さま」について:

 ヒョウタンツギが頭上から降り注ぎ、その雨に打たれ
たインチキ祈祷師の白葉さまは、素直な心になり現実を
受け入れ、BJにすがり、治療を依頼します。私が心配
なのは、彼女の根性は、ほんとに治るのかなあ、という
こと。

 もしもBJの治療を受けて、魚鱗癬がすぐに治らなか
ったら、よけいにひねくれて、今度こそ手がつけられな
いでしょう。
 夜中に白衣をまとい、神社の木にワラ人形を五寸釘で
打ちつけながら、「私にもっと良質の皮膚を与えよ。死
人、早く出ろ、たくさん出ろ。事故よ起きろ、自殺志願
者よ早く自殺しろ」と祈ったりしないだろうか。
「お前の皮膚をもらうよー」と、夜道で人に襲いかかっ
たり・・・

 でも、手術を「やめさせてみせる」と気合を入れて手
術室に向かった彼女が、BJのひとにらみで退散すると
きのギャグ顔なんかとても可愛く、憎めません。

 雰囲気からいってホラー編なのですが、怖さは先日の
「木の芽」のほうが上。
ヒョウタンツギのシャワーもそうですけど、縁側から
ドターッと落ちたと見える人物が手塚先生で、「マンガ
家やめろとはいわないでよ」とか言う。こういうドタバ
タが多いから、拍子抜けなんですよね。
 このテレが、実に実に手塚先生なんですけれど!!!

 あそれから、最後の雨のコマ、いらないと思うんです
が・・・これがチャンピオンに掲載されたときは、梅雨
どきだったのかしら?

  田島加代子(虫媒花)


[osamushi 7058] Re: BJ感想第27話
Date: Fri, 10 Mar 2000 18:17:30 +0900

山本です。

感想文書きに参入させて下さい。「指」は読んだことがな
いのでパスですm(..)m 倉田わたるさんのWebページの解
説↓を読むと「刻印」の元ネタなんですね。なるほど、六
本指だからロクロウという名前だったんですね。私はずっ
とロックにかけてるんだと思っていました(^^;)

http://www.rinc.or.jp/~kurata/t-osamu/else0016.html



と言うわけで27話「白葉さま」。

白葉さま、僕はこのキャラクターは、巫女という職業と
あの狂気入ってる性格からか、火の鳥黎明編のヒミコさ
まを思いだしてしまいます。顔や髪型もそうですが、病
気患っていて変質的になっているという設定も似てます
よね。白葉さまがもう少し歳をとったらヒミコさまにな
ると思いませんか?

ところで、BJは「友人の医者」の依頼で、白葉さまを
追ってきますが、彼がめずらしくそこまで熱心に(関係
のない少年まで一月もかけて治療して)彼女を追うのは、
やっぱり彼女が巻き上げていた(おそらく高額の)祈祷
料が目当てだったのでしょうか?

#さすが金には汚いぜBJ!(^^;)

虫媒花さんwrote...
>  夜中に白衣をまとい、神社の木にワラ人形を五寸釘で
> 打ちつけながら、「私にもっと良質の皮膚を与えよ。死
> 人、早く出ろ、たくさん出ろ。事故よ起きろ、自殺志願
> 者よ早く自殺しろ」と祈ったりしないだろうか。
> 「お前の皮膚をもらうよー」と、夜道で人に襲いかかっ
> たり・・・

(TT)(TT)(TT)爆笑してしまいましたハマリ過ぎです。

>  あそれから、最後の雨のコマ、いらないと思うんです
> が・・・これがチャンピオンに掲載されたときは、梅雨
> どきだったのかしら?

おぉ、確かに掲載日を調べてみたら(49年)6月17日と梅雨
の真っ只中ですね(^^;) 私は最後2ページの雨の旅館から
カメラ入って最後に再び外のシーンで幕になるのも味わいが
あって良いと思います。

山本 タカユキ


[osamushi 7060] Re: BJ感想第27話
Date: Sat, 11 Mar 2000 00:28:59 +0900

薮内です。

> と言うわけで27話「白葉さま」。
>
> 白葉さま、僕はこのキャラクターは、巫女という職業と
> あの狂気入ってる性格からか、火の鳥黎明編のヒミコさ
> まを思いだしてしまいます。顔や髪型もそうですが、病
> 気患っていて変質的になっているという設定も似てます
> よね。白葉さまがもう少し歳をとったらヒミコさまにな
> ると思いませんか?

昔から、手塚先生の漫画には巫女さんが結構出てきます。
戦前は身近な存在だったのでしょう。

> ところで、BJは「友人の医者」の依頼で、白葉さまを
> 追ってきますが、彼がめずらしくそこまで熱心に(関係
> のない少年まで一月もかけて治療して)彼女を追うのは、
> やっぱり彼女が巻き上げていた(おそらく高額の)祈祷
> 料が目当てだったのでしょうか?
>
> #さすが金には汚いぜBJ!(^^;)

いやー鋭い指摘ですね。感心しました。

27話を見たとき、私はプレイコミックの空気の底シリーズ5話の
「うろこが崎」の体が鱗状になった少年を思い出しました。
このときには海水の硝酸銀による海水汚染が原因?と思えるような
描き方でしたが、BJでは悩む「白葉さま」のような人への精神的ケア
の重要性を少年の手術での神業と会わせて書いてますね。

> 虫媒花さんwrote.
> > >  あそれから、最後の雨のコマ、いらないと思うんです
> > が・・・これがチャンピオンに掲載されたときは、梅雨
> > どきだったのかしら?
>
> おぉ、確かに掲載日を調べてみたら(49年)6月17日と梅雨
> の真っ只中ですね(^^;) 私は最後2ページの雨の旅館から
> カメラ入って最後に再び外のシーンで幕になるのも味わいが
> あって良いと思います。

白葉さまがBJにざんげ?するシーンの次に雨のシーンが有ることで
「きっとうまくいくのだろうな」「良かったな」と思える余裕が生まれて
いるようなきがします。

最後のこのページは大好きです。

 薮内 覚


[osamushi 7066] Re: BJ感想第27話
Date: Sat, 11 Mar 2000 18:55:55 +0900 (JST)

 今日は。田島虫媒花です。

 山本さん、調べてくださり、ありがとうございました。

> > おぉ、確かに掲載日を調べてみたら(49年)6月17日と梅雨
> > の真っ只中ですね(^^;) 私は最後2ページの雨の旅館から
> > カメラ入って最後に再び外のシーンで幕になるのも味わいが
> > あって良いと思います。

 そうですねえ。余韻というか・・・

 薮内さんも、ご意見ありがとうございました。

> 白葉さまがBJにざんげ?するシーンの次に雨のシーンが有ることで
> 「きっとうまくいくのだろうな」「良かったな」と思える余裕が生まれて
> いるようなきがします。

 ラストの大コマ、無意味に使っているはずはないので、
ご意見のとおりの効果をねらってのことだと思います。

 あとから考えてみたら、白葉さまの後悔の涙の意味も
あるか、と思いました。今までの誤っていた考えをきれ
いに洗い流す涙雨・・・

 もしこの雨が、ここに描かれているような梅雨っぽい
降り方でなく、暴風を伴っていたり、雷が鳴っていたり
したらもう・・・
読者は安心して読み終わることができないですものね。

 部屋の中にも、そしてBJと白葉さまの心の中にも、
きっと静かな雨音が響いているのでしょう。

  田島加代子(虫媒花)Chuubaika


[osamushi 7070] BJ第2 7話感想
Date: Sun, 12 Mar 2000 02:04:55 +0900

 みなさんこんばんは。金沢みやおです。
秋田文庫から「魔人ガロン 2」が出ていたので購入。通勤電車で読んでいます。
 途中の2話分ほど,絵柄がゴロっと変わります。どうみても代筆のようですねー。
 さて,

「白葉さま」

 いきなりですが,私はこのエピソードが大好きです。も〜お好き!。
 個人的には,BJエピソードマイベスト5にノミネート済み!。あとの4作は?。
 それはこれから選びますが,「7話 海賊の腕」が,かなり良い位置につけるのは
 間違いなさそうです。

 本作が好きな理由は単純です。私が「最後の1行で明かされる衝撃の事実!」とい
 うタイプの作品に弱いからですっ!。おかげで,その手の腰巻きコピーのついた小
 説になんどダマされた事か。たとえば森博嗣氏のミステリー「人形式モナリザ」。
 ”ラストの1行で,読者を襲う衝撃の真実!”とあったから,期待して読みすすめ
 最後の1行にたどり着くも,どこが衝撃なのか分からない・・・。これって,実は
 私が・・・バカ?。”最後の1行で明かされる,私がバカの事実!?”って,嬉し
 くねぇ〜!。

 そこで「白葉さま」です!。怪しげな祈祷で医学では直らない病を治すとして,多
 額の礼金をまきあげる女教祖と,医学とメスにかけるBJの勝負モノ。どの医者も
 サジをなげた重傷の魚鱗癬の少年を,奇蹟のメスで治療するBJ!。敗北した女教
 祖は悔し涙に泣き崩れる・・・。と思わせておいて実は!,と最後の1ページで明
 かされる衝撃の事実!。O・ヘンリーの短編小説を思わせる巧みな構成!,と言う
 と持ち上げすぎでしょうか。週刊ペースの読み切りマンガに,こんな良くできた話
 を惜しげもなく投入してしまう手塚先生には,いまさらながら恐れ入ります。シリ
 アスとギャグの配分も良いし,皆さんご指摘の余韻も良い!。傑作ですっ!(私に
 とっては)。


[osamushi 7072] BJ   27 話感想
Date: Sun, 12 Mar 2000 10:41:54 +0900

薮内さん書き込み
> ケネディの演説を借りれば、
> このMLが貴方に何を提供してくれるかを問うのではなく、
> 貴方はこのMLに何が出来るかを問うべきです。

(笑)そーですね、最近、藤子F先生の「パーマン」にハマり直していて
ごぶさたしてました。kaosです

でも、今さらですが藤子先生が手塚先生にどれだけ影響されまくってたか
再確認しています。

> ところで、BJは「友人の医者」の依頼で、白葉さまを
> 追ってきますが、彼がめずらしくそこまで熱心に(関係
> のない少年まで一月もかけて治療して)彼女を追うのは、
> やっぱり彼女が巻き上げていた(おそらく高額の)祈祷
> 料が目当てだったのでしょうか?
>
> #さすが金には汚いぜBJ!(^^;)

これも、おかしかったー笑っちゃいました。でも私はそう思いません。
BJは病気を呪いだの、霊だのと言った、曖昧なもので
直るの直らないのと言われるのがいやだったのでは?

BJって意外とプライドが高いし、病気に対する憎しみや、
執念は普通のお医者さんより高いので、わざわざ、お金にならな
さそうな少年も直したのでは?

私も最後の雨のシーン好きです、ついでにいうと「巫女」がBJに
すがりついて来た時のBJの表情もすきです。かっこよすぎるぞBJ!!


[osamushi 7075] Re: BJ第2 7 話感想
Date: Sun, 12 Mar 2000 15:45:39 +0900

倉田わたる です。「白葉さま」の感想です。

私も、この話は非常に気に入っています。既に指摘されていますが、そ
の、まさに短編のお手本とも言うべき、鮮やかな構成(幕切れ)が、その一
番の理由。もうひとつは、やはり既に指摘されていますが、シリアスとギャ
グのバランスの絶妙さ。まぁ、それを言ったら、手塚治虫の(水準以上の)
作品は、大体においてこのバランスが良く取れているのですが、「白葉さま」
は、なかでも傑出している部類に入るのではないでしょうか。なにしろ、白
葉さまが衝撃を受ける、全編の決定的なクライマックスに、ヒョウタンツギ
の雨ですよ、あなた。[;^.^] しかも、このギャグが、シリアスなストーリー
の流れを止めないところが凄い。読者も、吹き出すには吹き出すが、すぐに、
白葉さまが涙にくれるシーンのペーソスに引き戻され、しかも、彼女は“何
故”泣いているんだ?という、ほのかな疑問を抱き、それが、ラストシーン
の驚きにつながっていく。この、読者の呼吸をコントロールする技の妙。

「とざされた記憶」の回で、発言しそびれていましたが、あのシリアス
なクライマックスも、よく考えたら、相当なもんです。ヒゲオヤジが、「ラ
ンプの頭からロウソクを奪う」んですから。こんなこと、マンガじゃなきゃ、
絶対に出来ない。劇画じゃできない。[;^.^] しかも、シーン全体は、あくま
でもシリアスなんです。ランプたちの顔がヒョウタンツギになろうとも。こ
れも凄い。
--
倉田わたる (KURATA Wataru)


[osamushi 7126] Re: BJ感想第27話
Date: Sat, 18 Mar 2000 01:33:17 +0900

こんにちは。進藤です。
うう。。。また未読メールをためこんでました。
ということで、遅ればせながら27話について
どーでもいいよーなことを少し(^^;

手塚先生が「マンガ家やめろとはいわないでよ」といい
ながら縁側で土下座するシーンですが、あのシーンを見
る度に、ブッダのやっぱり手塚先生の頭がかぼちゃにな
って土下座(していたような気がする)するいわゆる
くされかぼちゃのシーンが既視感のように浮かんできて
しまいます。

それでは。

進藤哲央


[osamushi 7639] BJ 第27話 感想
Date: Sat, 17 Jun 2000 23:18:44 +0900

宮川です。 BJ 第27話 「白葉さま」 感想。

即、一家心中した中の子供の皮膚を提供してくれるものかな?
そのことは漫画ですので置いといて、女教祖とか祈とうとかの簡単
な解釈は、この話しで見るとおりと言って、ほぼ間違いない? かも
しれません。

ストーリーは、ラストでスッキリ終わる。BJが女教祖のところに来た
経路は、友人の医者にたのまれたから・・・とあり、女教祖の病気も
魚鱗癬だった。ラストの雨の旅館の風景は、女教祖が人間として
素直になった比喩写実でしょうか。

<補足>

・チャンピオンコミックスの昭和版・平成版、内容変更あり。
 P144.1コマ目、台詞。

・週間チャンピオン連載時の刷り色、藍一色。ページ数、P20。
 ページ割り、扉表紙、P75.本文−P76〜94。
 発行日、74.6.17.

Takehisa Miyagawa


[osamushi 8058] BJ 第27話 感想
Date: Fri, 18 Aug 2000 01:25:18 +0900

こーすけ@めちゃくちゃ遅い感想です

お盆も明けて、ちょっと暇になったので、ひさしぶりの再開です。

BJ第27話「白葉さま」の感想です。

全身の皮膚交換とは、また無茶な手術ですね。しかも、「一家心中なら
文句を言う者もいないだろう」とは、これまた無茶な(^^;)でも、
顎をはずしてびっくりしてる宿屋の主人は面白いです。
話の筋自体は、ギャグがちょこまかと入り込んで、それでいて最後には
しっとりとしめくくる内容ですが、それにしても、最後が「雨」である
事が、それまでのギャグとのギャップを感じさせてくれます。
まぁ、必要ないと言えば必要ない描写ですが・・・あっても害はないと
いうか・・・

ただ、個人的にはこの「祈祷師」のおばちゃんがうるさそうな話なので、
あまり好きではないです。

Kousuke Nishimura(西村 浩輔)


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