[osamushi 7396] BJ  第 41 話 出演キャラリスト
Date: Sun, 23 Apr 2000 23:00:09 +0900

おがわです。

BJ 第41話 「植物人間」 出演キャラクターリスト(出演順)

  立花特平・・・・・・・・・・・・・・・突平
  渡ひろみ・・・・・・・・・・・・・・・突平の母
  ブク・ブック・・・・・・・・・・・・・船の乗客
  力有武・・・・・・・・・・・・・・・・・船員
  デコビン・・・・・・・・・・・・・・・・船長
  ラムネ・・・・・・・・・・・・・・・・・・救命ボートに乗っている男
  カルピス・・・・・・・・・・・・・・・・救命ボートに乗っている男
  榎先生・・・・・・・・・・・・・・・・・医師

主人公の少年に「バンパイヤ」のトッペイ。字はちょっと違いますね。
お母さんは「大人になったメルモちゃん」でもあるのですが、今回は
「アポロの歌」の榎先生と共演していることから、同じ「アポロの歌」の
渡ひろみとしておきます。

今回の作品はチャンコミ初版にしか収められていません。
たしか「ロボトミー」という手術が扱われていることが理由だったように
記憶しているのですが、話の展開上どうしてもロボトミーが必要という
話ではないので、もったいないような気がします。

おがわさとし


[osamushi 7408] BJ  第 41 話 感想
Date: Wed, 26 Apr 2000 22:04:31 +0900

薮内です。

おがわさん、リスト楽しみにしています。
貴方が書いてくれなかったらとっくにこの会も終わっていたでしょう。
ありがとうございます。
私も時間がある限り書くようにします。

さて、41話 「植物人間」 ですが

おがわさんは書きました。
> 今回の作品はチャンコミ初版にしか収められていません。
> たしか「ロボトミー」という手術が扱われていることが理由だったように
> 記憶しているのですが、話の展開上どうしてもロボトミーが必要という
> 話ではないので、もったいないような気がします。

ロボトミーは後に出てくる「快楽の座」か題名忘れたが「笑った顔を
作だったのではありませんか。
この41話は脳と脳をつないで電流を通じて思いをつなぐだけのことだ
と思います。
よくSFに出てくる知的コンピューター同士の会話みたいな物でしょう。
火の鳥の宇宙編にもあったと思う。

それより、問題になったのは「植物人間」になったからといって
死んだ訳ではない!今の医学では助けられないだけだという主張が、
「脳死」を死にしようという考え方に都合が悪いからではないでしょうか。
例えば、このお母さんがドナーカードを持っていたら臓器を摘出される
と思いますよ。(もちろん、トッペイの同意が必要ですが)

初期チャンコミを持っている方に教えていただきたいのですが
話の途中で、スペインで死んで4日目に生き返った男の話がある
でしょうか。オリジナルでいうと9ページ目ですが、そこの説明文は
「・・・生き返った例もある。この男は心臓どころか脳波も止まっていた・・」
のままでしょうか。
これは多分文章の間違いで「・・・・脳波どころか心臓も止まっていた」
の間違いですね。
そうでないと心臓は生きているが脳は死んでいるというのを覆す
ストーリーと合いません。

しかし、昨日も手塚先生の母校「阪大医学部」では心臓どころか日本初の
すい臓の移植まで行われましたが、極楽浄土の先生はこれをどのような
漫画にしておられるでしょうか。
    ☆ 臓器を提供された崇高な意志の方に合掌
  
それとも、BJの師、本間先生と「なんとおこがましいことでしょう」と話し合って
おられるのでしょうか。

はっきり言って再録すべき話だと思います。

今日送りましたのでお読み下さい。感想お待ちします。>虫媒花さん

 薮内 覚


[osamushi 7409] Re:BJ 第 41 話 感想
Date: Wed, 26 Apr 2000 22:55:31 +0900 (JST)

 虫媒花です。薮内さんとおがわさんと、皆様。今晩は。

> 薮内です。
> おがわさん、リスト楽しみにしています。
> 貴方が書いてくれなかったらとっくにこの会も終わっていたでしょう。
> ありがとうございます。

 同感でーす! 4月はちょっと忙しくて・・・で、でも、ぐわむばります!

> 私も時間がある限り書くようにします。

 ぜひぜひ毎回、お願いします。

> さて、42話 「植物人間」 ですが

 ひょっとして、このタイトルにだけ支障があって、コミックスから削除され
たのではないでしょうか? 今は植物人間て言葉は使いませんものね。

> 今日送りましたのでお読み下さい。感想お待ちします。>虫媒花さん

 うわー、ほんとですか? な、なんとご親切な!
 ううう、うれしーなーっ!!
=====================================
(((((§   楽しみー!
-@@-   《虫媒花》
・〜♪ 田島 加代子
=====================================
追伸:おがわさんのSFマガジンのアトム、見ましたー! 


[osamushi 7421] BJ感想第41話
Date: Fri, 28 Apr 2000 23:34:47 +0900 (JST)

 田島虫媒花です。
 薮内さん、 あああ、ありがとうございました。
 〇〇〇が届きましたーっ!

 ででで、では〜〜〜。「植物人間」について!!

 コミックスの初版にしか載っていない話だそうですので、まずざっと話の説
明をいたしましょう!

 最初のシーンは、厚い霧におおわれた海上です。
 たくさんの乗客を乗せたフェリーが、他のフェリーに衝突し、沈没する。
 その乗客の中に、BJと、ひとりの少年(トッペイ)と少年の母親とが乗り
合わせています。

 次のシーンは、乗客たちがギューギュー詰めになった救命ボートの上。BJは
けが人の応急処置を始めます。

 トッペイの母親は、意識不明の状態で、今はボートの底に横たわっています。
 BJは、その母親の様子が気にかかります。
 「そっちへいこうか」と言うんだけど、見るからに金のありそうな男が彼を
引き止めて、「はやく、わしの手当!」と要求する。BJは男の腕の傷に包帯
を巻きながら、母親のほうをチラチラ見ています。

 と、トッペイがいきなり「おかあさんが死んじゃったあーっ」と叫ぶ。
 あわてて母親のところにとんでいくBJ。脈と瞳孔を調べ、
「しまった、心臓マッサージが必要なんだ!」
BJは心臓マッサージを開始します。
 母親の心臓が動きだす。トッペイは必死で「おかあさん、目をあけてよ、ぼくだよ
ォ」と叫び続けています。

 次のシーン、病院。
 呼吸装置をつけられ、ベッドに寝ている母親。うっすらと目をあけているの
を見て、トッペイが「ぼくが見えないの、おかあさん!」と涙を流します。
 病院の医師が説明して言うことには、「あのとき、もっとはやく心臓マッサ
ージをすれば助かったかもしれないね・・4分以上心臓が止まっていると、
脳に血が行かないために、脳が死んでしまうんだ」

 母親は生きてはいるが、もう考えることも見ることも聞くこともできない、
植物人間になってしまった・・・トッペイはショックを受け、
「あのブラック・ジャックとかいう医者が、緊急処置をおくらせたからだ」と
BJを恨みます。
 病院の医師も、「どっかの金持ちのキズを治してた。あんな医者がまかりと
おっているから、こんなひどい目にあう人もいるんだ」と、やはりBJに対す
る怒りを口にします。

 ちょうどそのとき、病室にやってくるBJ。
 BJは、医師とトッペイに、「彼女の脳は、生きているかもしれない。脳波
計に記録されないくらいわずかに脳波が出ているかもいれない」と、驚くべき
発言をします。

 BJは、<死んでから4日後に生き返った男>の例を上げて話します。
「その男にわたしもあったが、自分ははじめから意識もあって、生きてること
を回りに知らせたかったが、身動きもできなくってすごくつらかった、といっ
ていたよ」

 BJと医師とは、口論になります。母親の脳が生きているかどうか、脳を開
いて確認する、と言う、BJ。

BJは、打ち沈むトッペイに近づき、「きみのちからをかりたい」と言いま
す。でもトッペイは、恨みに思うBJの頼みごとなんかききたくありません。
 BJは、彼を説得しようとして、こう言います。
「もしかして、まだ脳は生きてるのか、いま一度だけ調べてみたくはないのか。
おかあさんは、ものもいえず動きもできない。しかし、もし脳がすこしでも生
きていたら、そのしるしが、なんか別のことにあらわれるかもしれない」

 ☆ そ、そんなことできるのかーっ? どうやってやるんだー!(ヒキ)

 BJは、トッペイの脳とお母さんの脳を外科的につないでみる、と言います。
 反対する医師。しかし、トッペイは「やらせてくださいっ」。
 医師は、そんなトッペイの勢いに負けて、「勝手にしろ」と言います。

で・・・
 シーンは手術室。手術台がふたつ並んでいて、トッペイと母親が寝かされて
いる。数人の医師の立ち合いのもと、これから手術を始めようというBJは、
トッペイに、「眠ってもらうが、眠っているあいだ、心にうかんだことを、あ
とでよく話してくれよ」と頼みます。

 母親の脳髄に電極を固定し、その電極から出たコードをトッペイの脳に接続し、
さらに電気刺激を与えようとするBJ。医師らは反対しますが、強い信念のも
とに強行。

 やがて麻酔から覚めたトッペイは、こう語ります。
「まっくらな中で、ぼくははっきりおかあさんの声を聞きました」

 トッペイの心の中のシーン。母親と会ったトッペイは、
「生きてたんだね、お母さん」とすがりつく。母親は、「ええ、生きてますと
も。死んでなんかいないわ。ただどうしても物を言えないし、目も見えないし、
あなたの心によびかけるしかなかったのよ」と言う。

 病室。BJが医師に「うそだと思いますか」ときくと、医師は「これは医学
の常識をはずれとる・・・わ・・わしには・・わ・・わからん・・・」とうな
だれてしまう。

 ラストシーン。病室を出ていこうとするBJの背中に、トッペイが呼びかけ
る。
「ぼくは、おかあさんをなおすぞっ。医者になって!! それまで、お母さん
は生きているってさ!」

・・・・・と、こういう話ですが・・・・

おがわさん:
> > 今回の作品はチャンコミ初版にしか収められていません。
> > たしか「ロボトミー」という手術が扱われていることが理由だったように
> > 記憶しているのですが、話の展開上どうしてもロボトミーが必要という
> > 話ではないので、もったいないような気がします。

 薮内さん:
> この41話は脳と脳をつないで電流を通じて思いをつなぐだけのことだ
> と思います。
> それより、問題になったのは「植物人間」になったからといって
> 死んだ訳ではない!今の医学では助けられないだけだという主張が、
> 「脳死」を死にしようという考え方に都合が悪いからではないでしょうか。
> 例えば、このお母さんがドナーカードを持っていたら臓器を摘出される
> と思いますよ。(もちろん、トッペイの同意が必要ですが)

 私は、「植物人間」という言葉が今は避けられているので、そのために、こ
の話全体がコミックスから削られたのかと考えていたのですが・・・
(そんな原因なら、タイトルを変更はできたでしょう!)

 〇〇〇を読ませていただいて、これは薮内さんの説が正しそうだぞ、と思い
直しました。
 実に、これは、恐ろしい話なのです。
 脳波に生命の反応が現れなくなったからといって、人間の意識は消えてなく
なってはいない。ちょうど暗闇の中に閉じ込められているようなもので、何も
見えず何も聞こえない状態になっているだけで、当人は自分が生きているのだ
ということを、しきりと訴えたがっているのに、どうすることもできないでい
るのだ、と言っているわけですから。

 この状態で、(生きたまま)埋葬されたり、火葬にされたり、麻酔もかけら
れないで(死体と思われているのだから当然)臓器摘出をされたり・・・とい
うことを、皆様、自分がそんな目に合うことを、ご想像になれますかあ?
 私は大人だから、かなり冷静に考えられますが、チャンピオンの対象読者く
らいの、感受性の鋭い年頃の少年少女が読んだら、トラウマになりかねない恐
怖な漫画だと思うんです。一生、鮮烈な記憶が残るでしょう。

 その・・・そういう点を、まずいと考える立場が存在したのでしょうね。た
ぶん・・・

 あとは「ぼくは、おかあさんをなおすぞっ」のセリフに、他の手塚漫画のマ
ザコンヒーローを思い出してしまった虫媒花でした。
 作劇上、よけいなキャラを出すとヤヤコシいので省いたことはわかるんです
が、母親の夫、つまりトッペイの父は、いないんでしょうか?
 母と息子のつながりの強さは、手塚先生ご自身の実感なんだろうなあ。

=====================================
(((((§    K.Tajima
☆-〇〇-     《虫媒花》
・ 田島 加代子
=====================================
きゃー、勝手連、待って、待ってー!


[osamushi 7433] RE: BJ感想第41話
Date: Mon, 01 May 2000 00:59:11 +0900

 みなさん今晩は。連休には自作パソコンにチャレンジしたい金沢みやおです。

>[osamushi 7421] 虫媒花さんwrote:
> コミックスの初版にしか載っていない話だそうですので、まずざっと話の説
>明をいたしましょう!

 41話は読めそうにない,とあきらめていましたので,虫媒花さんのストー
 リー紹介はためになりました。ほほお,そういうお話だったのか。どうもあり
 がとうございました!。

 うーむ。トッペイ少年が睡眠中に見たビジョンでもって,まだ母親に意識が
 あることの証拠としたBJですが,これは判定が非常に難しいことになりま
 すね。証拠はトッペイ少年の証言だけ。彼がウソを言っていないとしても,
 彼の見たビジョンが直接,母親の意識があることの証拠にはなりません。彼
 の強い願望が生んだ幻覚だったら?。脳に電極をつないだことで脳の働きが
 一時混乱し,自分の脳内で起きた現象を外来の(母親からの)イメージだと
 脳がかんちがいしていたら?。

 ちょうど,立花隆氏の「臨死体験」が文庫に入ったから読んでみているので
 すが,不思議な現象の説明をするのに,実に慎重な検証を重ねているのを読
 みかけているせいで,私はつい41話に懐疑的な書き方をしております。

 臨死体験のネタはBJ勝手連にもつかえそうです。BJなら臨死体験者や
 臨死体験の現象に何と言うかな〜。彼はどうからむだろうか???。

 そりゃそうと,感想文書きがおくれているぞ!>自分。


[osamushi 7451] RE: BJ  第 41 話 感想
Date: Wed, 3 May 2000 02:24:22 +0900

おがわです。亀レス。

>薮内です。
>
>おがわさん、リスト楽しみにしています。
>貴方が書いてくれなかったらとっくにこの会も終わっていたでしょう。
>ありがとうございます。
>私も時間がある限り書くようにします。

ありがとうございます。ぼくもがんばって続けます。

>さて、41話 「植物人間」 ですが
>
>おがわさんは書きました。
>> 今回の作品はチャンコミ初版にしか収められていません。
>> たしか「ロボトミー」という手術が扱われていることが理由だったように
>> 記憶しているのですが、話の展開上どうしてもロボトミーが必要という
>> 話ではないので、もったいないような気がします。
>
>ロボトミーは後に出てくる「快楽の座」か題名忘れたが「笑った顔を
>作だったのではありませんか。


これは僕のかんちがいのようですね。
「ロボトミー」という言葉がちょこっとでてるんで、ああこの話が、と早合点
してしまいました。

ただ植物人間と脳死は厳密には違います。
植物人間は大脳の機能は停止しているが脳幹は生きている状態、
脳死は脳幹を含む全脳死です。
植物人間(ていう言葉は今は使わないのかな?)からの臓器移植は今で
もできないはずです。
この辺、より詳しいドクターに解説していただけるとありがたいですが。

いずれにしても、脳についての知識は日進月歩で、まだまだ分からない
ことだらけだと聞いています。
このストーリーは今でもまだまだ有効な話だと思います。

おがわさとし


[osamushi 8053] BJ 第41話 感想
Date: Thu, 17 Aug 2000 22:02:18 +0900

宮川です。 BJ 第41話 「植物人間」 感想。

客船の衝突で突平の母親が植物人間になってしまった。BJは、
患者の脳死状態を確かめるため手術および実験をする。

「植物人間」は、皆さんご存じのとうり秋田チャンピオンコミックスの
重版の途中でカットされた作品です。
「ブラック・ジャック89.5%の苦悩」 豊福きこう 著.
情報センター出版局.1992年12月12日発行本によりますと、
チャンコミ4巻の初版には収録、2版以降は削除されたとP.093に
書かれてありますが、私自身の現物確認では昭和51年11月25日
15版までの収録を確認しています。また、以前にMLにて15版以降
にも収録されているという情報をいただきました。

ともあれ「植物人間」が未収録作品となった原因は、植物人間および
ロボト・ミーの手術が描いてあるからということでしょうか。

<補足>

・チャンピオンコミックス昭和版初期版のみ。変更なし。

・週間チャンピオン連載時の刷り色、墨一色。ページ数、P19。
 ページ割り、扉表紙、P55.本文−P56〜73。コマ数−124コマ。
 発行日、74.9.23.

Takehisa Miyagawa


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