緒方洪庵の適塾レポート

適塾の2階


●階段で2Fに上がると女中部屋・ゾーフ部屋へと続く(手前が女中部屋、奥がゾーフ部屋)。右は女中部屋に展示されていた瓦

         


●ゾーフ部屋に展示されている『ゾーフ辞書(ジーフ・ハルマ)』(オランダ語の辞書が置かれていた部屋)

 適塾での教育は医学中心ではなく、オランダ語の書物を読む蘭学をおさめることにあった。
入門生は、先輩から初等文法の教科書『ガランマチカ』『セインタキス』から初歩を学び、その後、オランダ語の専門書を読む5日に一度の「会読」に参加。
塾生は成績に応じて10人づつくらいのグループを組み、等写しておいた原書を読み解いていく。 この「会読」の為に夜遅くまで辞書を引き勉強したようだ。  


●塾生大部屋。右は大部屋から中庭をみたところ

   

 一人たたみ一畳が割り当てられ机や夜具をおき学習したり寝起きした。毎月末に割り当ての場所の席変えが行われ、その月の「会読」での成績順に好みの場所を占有した。 塾生の食事は、1と6の日は、ねぎとさつま芋の難波煮、5と10の日は豆腐汁、3と8の日は蜆汁・・・・と献立が決まっていたようだ。   


●大部屋には、塾生ゆかりの品が展示されていて、手塚治虫の写真と先祖の良庵の原画も展示されている。

   


●洪庵の14回忌の写真には、手塚良仙(良庵)も写っていた。小さいので判読が難しいが、前列左から6番目。


●階段が急で危ない!少々怖かった。

地下鉄御堂筋線淀屋橋8番出口から5分なので、興味のある方は是非訪ねてみてください。
「適塾」は日曜日と月曜日が休館。10時〜16時まで。参観料は一般250円・学生130円。


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